気持ち良く深呼吸ができる
大好きな公園です。
芝生の上に寝転がって空を独り占めしてみたください。
プレイマウンテンの一番上で風に吹かれてみてください。
半年ぶりで札幌郊外にあるモエレ沼公園へ出かけました。最後に訪れたのは紅葉の秋、広い東京ドーム40個分の敷地には紅葉を楽しむ家族連れやマラソンランナー等がいて思い思いに芝生でくつろぐ札幌市民の姿がありました。4月、開花宣言は出ましたがモエレ沼のエゾヤマザクラはまだ二分咲き程度。4月29日前のためレンタサイクルは借りられず歩いて公園内を散策。天気は快晴で気持ち良かったです。
モエレ山標高52m、山は冬はスキーやそり遊びができる。
モエレ沼公園って?
彫刻家イサム・ノグチが基本設計したことで知られるモエレ沼公園は札幌市東区にある大きな公園(東京ドーム40個分)、公園一周は3.75Kmで近くには丘珠空港や農業体験施設「さとらんど」等があります。
成り立ち
1982年に札幌市市街地を緑のベルトで囲む「環状グリーンベルト構想」の拠点公園として計画され着工。1988年に札幌市の計画を知ったイサム・ノグチが札幌市を訪問し、ごみ埋め立てに使用されていたモエレ沼の公園化を長年温めてきた大地を彫刻として表現する場所として選びました。訪問したその年の内に2000分の1の模型を作り基本設計を完成させた一か月後に急逝。その後札幌市はイサム・ノグチ財団等の協力もありイサム・ノグチの構想をそのまま生かし着工から23年、2005年に完成させました。
イサム・ノグチ
1904年に詩人で英文学者の野口米次郎とアメリカ人の編集者のレオニー・ギルモアの間にロサンゼルスで生まれ幼少期を日本で過ごしアメリカとフランスで彫刻を学びました。
戦後は従来の彫刻の枠に囚われない大地を彫刻に見立てた作品を発表し20世紀を代表するアーティストになりました。身近なところでは「akari」、用と美を兼ねた和紙の照明シリーズは目にされた方も多いでしょう。
見どころ
東京ドーム40個分の広い園内にはイサム・ノグチの彫刻が点在し、プレイマウンテン・モエレ山からは公園内が一望でき、夏季はモエレビーチで子供たちが遊び桜の林には子供の目線遊べるように造られた遊具が配置されています。
野外ステージ、野球場、テニスコート、陸上競技場等も兼ね様々なイベントも開催
●海の噴水、直径48mの大きな噴水 最大25mの高さまで吹き上がる水の柱は見ごたえがあります。1日3~4回運転しています。40分のロングタイムショーと15分のショートタイムがあります。運転前には園内にお知らせのアナウンスが流れます。
●ガラスのピラミッド、ガラスに覆われた館内が透けて見えます。館内には公園の管理事務所ギャラリーショップレストラン等が入っていて展望デッキもあります。
モエレ沼公園地図(出典モエレ沼公園HPより)
海の噴水(20年10月撮影)私の行った時はまだ運転休止中でしたので昨年の写真を掲載します。
ガラスのピラミッド
プレイマウンテンの緩やかな坂
プレイマウンテンの緩やかな坂の反対側、ピラミッドのようになっている。
プレイマウンテンの階段は間隔が広く年配者でも登れる
プレイマウンテンの頂上からの眺め(標高30m)向かいの森の前に白いミュージックシェルが見える
プレイマウンテンからの眺め、向かいに3角形のテトラマウント
所々に子供の視線に合わせた高さのイサム・ノグチの遊具が配置されている。
このカラフルな積み木のような物は子供用遊具
何だか木々がきれいな空気吐き出していそう。
基本情報
ガラスのピラミッド、外から館内が見える
ガラスのピラミッド内部
ガラスのピラミッド
モエレ沼公園の中心的な施設です。
1F/2F休憩フロア、1Fフレンチレストラン、テイクアウトショップ(お弁当等)
(出典モエレ沼公園HPより)
2F休憩フロア、3Fイサム・ノグチギャラリー
開館時間:4月29日~5月31日9:00~18:00、6月1日~8月31日9:00~20:00、9月1日~11月30日9:00~18:00、12月1日~4月28日9:00~17:00
休館日:4月29日~11月30日の間第一月曜日、12月1日~4月28日毎週月曜日
設備
東入口、手前に4月29日~11月3日までの期間限定バス停があり奥にモエレ山、右の建物でレンタサイクルを借りる
広い公園内はレンタサイクルでの移動が楽です(東入口)
●貸し自転車(2時間)普通車200円 1時間延長100円
乳幼児用バスケット付 300円 1時間延長150円
●無料の車いす・ベビーカー貸出あり(ガラスのピラミッド1F)
●コインロッカー2か所(レンタサイクル横休憩所内・ガラスのピラミッド内)
アクセス
東入口、正面モエレ山、右側無料駐車場
住所:〒007-0011 札幌市東区モエレ沼公園1-1
電話:011-790-1231
自動車での来園:札幌駅・大通駅周辺から30分、新千歳空港から高速道路利用で約50分(伏古I.C.下車)駐車料金無料
公共機関使用の場合:(地下鉄+路線バス)
地下鉄東豊線「環状通東駅」下車 バス乗り場2番より
東69あいの里教育大駅前行・東79中沼小学校行でモエレ沼公園東口下車、25分
期間限定バス(4月29日~11月3日)土・日・祝日運行/夏休み期間中(7月19日~8月20日)は毎日運行
●地下鉄東豊線「環状通東駅」下車 バス乗り場2番より
ビ68モエレ沼公園東行(サッポロビール博物館発)
●大通バスセンター/JR苗穂駅から
東6モエレ沼公園東行
●地下鉄南北線「麻生駅」、東豊線「栄駅」から
麻26モエレ沼公園駅
地下鉄と路線バスに使えるSAPICAを地下鉄の切符売り場で買っておくと便利です。
販売額2000円(乗車料金1500円+デポジット500円分)チャージできます。
イベント
近日開催のイベント
5月3日(月)桜ツアー園内の桜を見学(エゾヤマザクラ中心に1800本)
6月5日(土)ミニ盆栽 桜の実生苗を使って製作
6月26日(土)木の葉でたたき染め
その他様々なスポーツ大会が催されています。
まとめ
里帰りした夏には必ず来て思いっきり深呼吸をしてプレイマウンテンのてっぺんに座って
空の広さを感じながらゆっくり過ごす場所でした。かつてプラスティックゴミの埋め立てに使っていた場所を23年かかって土地に絵を描くように植林し土を盛り山を作り、時間と共に木は森になり山は季節ごとに色彩を変化させています。
公園に来たら東入り口から入りレンタサイクルでまずはゆっくり園内を走ることをお勧めします。走る前に海の噴水の運転時間を頭に入れておきます。そして登るのが楽なプレイマウンテンの階段からでもゆるい傾斜の道からでもてっぺんまで行って座り心地よい風に身を任せましょう。公園の全体が見渡せます。
降りたら広い芝生の好きな所にお弁当を広げてもいいし、寝転んで空を独り占めしても気持ちいいです。モエレ山(標高52m)は公園内で一番高い所で登るのに少し息が切れますが。
ガラスのピラミッドに立寄りアイスを食べてもよしイサム・ノグチの事を知りたければ3Fのギャラリーに立寄るのもよし、そして三角形のガラスの屋根の上の展望デッキも人気の写真スポットです。
そしてなるべく晴れた日に訪れることをお勧めします。
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