北海道近代美術館で国貞・広重・国芳コレクション展と同時開催の美術館の新たな収蔵品を加えた北海道の美術展を見てきました。
浮世絵は長野県にある日本浮世絵博物館から貸し出され北海道初の展覧会になりますので
江戸後期の絵師、国貞・広重・国芳の版画を見るよい機会です。
また同時開催の美術館のコレクションの展示、北海道の美術展は2020年に新たに加わった収蔵品(棟方志功・横山大観等)もあり、とても興味深い展覧会になっています。
共通入場券もあるので浮世絵展と一緒に鑑賞されるのもお勧めです。
北海道立近代美術館
2つの展覧会が同時開催中です。
北海道立美術館は1977年にオープンしました。
40年に渡り北海道に根差したアーティストの紹介や国内外の様々なアート展の開催と並行してコレクションの充実、教育・情報サービス・学芸員による調査・研究を行っています。
収蔵品には20世紀の初めフランスで花開いたエコール・ド・パリ、国内外の多くのガラス工芸が含まれています。収集品は5000点以上です。
開館時間 9:30~17:00(入場は16:30) 休館日 月曜日
7.23-8.27の金曜日は夜間開館のため9:30-19:30(入場19:00)
月曜が祝日・振替休日の時は開館、翌火曜日休館
注)コロナの状況等で変わる場合もありますのでご確認ください
お問合わせ:011-644-6882
テレフォンサービス:011-612-7000
観覧料金
●国貞・広重・国芳コレクション展(4/17~6/20)
一般1500円(1300円)高大生800円(600円)小中学生600円(400円)
( )内は前売り、10人以上の団体、リピーター、アートギャラリー北海道相互割引料金
*リピーター料金は道立美術館で開催された特別展の半券を提示した場合
*アートギャラリー北海道相互割引は当館との相互割引実施館の展覧会の半券を提示した場合の料金
*障害者手帳を提示の場合無料(介護者1名含む)
●コレクション・ストリーズ 北海道の美術展(4/17~7/4)
一般510円(420円)高大生250円(170円)
( )は10名以上の団体料金
*65歳以上・中学生・障害者手帳提示の方は無料
特別展「国貞・広重・国芳コレクション展」との共通券 一般1800円 高大生850円
三岸好太郎美術館(特別展を除く)共通券 一般830円(670円)高大生410円(270円)
アクセス
住所 〒060-0001札幌市中央区北1条西17丁目
代表☎011-644-6881
地下鉄 東西線、西18丁目下車④番出口徒歩5分
JRバス、中央バス 道立近代美術館バス停下車1分
提携駐車場 ビッグシャイン88 北1条西15丁目徒歩5分
美術館利用者割引あり
展覧会
長野県松本市にある日本浮世絵博物館所蔵の歌川国貞・歌川広重・歌川国芳等の浮世絵や肉筆画等140点が展示されています。
この展覧会は北海道で初めて開催されるものです。
国貞・広重・国芳コレクション展(4/17~6/20)
展覧会パンフレット
4月18日日曜日に展覧会を見に行きました。あいにくの雨で浮世絵の特別展にもかかわらず館内は混んではいませんでした。
140点と浮世絵の数が多くテーマごとに飾られていて見ごたえがありました。肉筆画は描写が愛らしく絵師の息遣いが伝わり良かったです。
出口の近くにタッチの違う(生き生きとした)浮世絵があり名を見ると月岡芳年作でした。
展示作品は小品で照明も保護のため暗くしているので混み合うとゆっくり鑑賞できないかもしれません。
平日の訪問をお勧めします。
コレクション・ストリーズ 北海道の美術(4/17~7/4)
毎回テーマを決め5000点以上もある美術館収蔵品から特別展と並行して展示しています。今回は2020年度に収集した作品もお披露目されています。
展覧会パンフレット
こちらの展覧会は撮影が許可されていたので少しご紹介します。
北海道の美術展入口 北海道にゆかりのある作家の作品が展示されています。
片岡球子 雅楽 札幌市生まれ103歳で亡くなるまで精力的に制作を続けました。
杉山留美子・荒井善則・中谷有逸
岩橋英遠の日本画 道産子追憶の巻 北海道の四季を描いています。
新収蔵品 横山大観 秋思 (5月23日までの展示)
新収蔵品 棟方志功 海の魚貝、丸に女神 紙本に彩色
新収蔵品 難波田龍起 旭川生まれ リトグラフ
チェコのガラス工芸
スタニスラフ・リベンスキー、ヤロスラヴァ・ブリフトヴァ作 頭89
ジェイ・マスラー作 街景
山本正年作 膚
2階展覧会の出口の近くには「この1点を見て欲しい」コーナーが設けられています。
近代美術館の学芸員が毎回収蔵品の中から1点を選び魅力を紹介しています。
まとめ
特別展と合わせて年4回程美術館のコレクションの展覧会を開催しています。
毎回テーマを掲げ展示していてとりわけ2階のガラス工芸品のコレクションは何度も観ていますが見ごたえがあります。
美術館のコレクション展だけの鑑賞もお勧めします。
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